授業レポート

若葉
若葉

起農みらい塾レポート No.09
「修了式」で授業のふりかえりとジブンの仕事物語を発表しました!

日時:2024年11月9日(土) 10:30~15:45
会場:イノーベーション・ハブ・ひろしまCamps

働いて得た報酬であらためて実感する、お金を稼ぐ喜びと大変さ。

JAグループ広島の斎藤先生から、前回の販売体験の結果報告がありました。2日間の売り上げは約33万円、経費を差し引いた残りの利益を分配します。塾生1人あたりの報酬は約2,000円で、昨年の第2期生より多くの収入を得ることができました。
「みんな頑張ってくれたので、たくさんの人に買ってもらえました。完売した商品もあれば、売れ残ったモノもありましたよね。お金を稼ぐ大変さを感じたと思いますが、これが現実です。どうすればもっと稼げるのか、今後の課題になりますね」
当日売れ行きを見ながら、商品の値引きや試食販売など1つでも多く売るために工夫したことは、塾生にとっていい経験になったようです。
報酬は現金での受け取りではなく、JAバンクをはじめ、塾生1人ひとりの通帳に振り込まれます。斎藤先生はお金を管理する勉強になるため、保護者といっしょに通帳記入の体験をしてほしいと促しました。

描いた夢は大きく!将来の目標が見えてくる、個性あふれる発表。

グループに分かれ、起農みらい塾のふりかえりと将来の夢「ジブンの仕事物語」を発表します。
今日は修了式ということで、教室の後方では特別に保護者が見守っています。

お家の都合で早めに退席するのでトップバッターを任された塾生。
「オーストリアのウィーンでバレリーナに挑戦します!」
夢を語るキレイな立ち姿が印象的でした。

最初のグループのふりかえりでは、販売体験で頑張ったことや大変だったことを中心に発表しました。もっと販売できるように、売場のレイアウトの改善策を提案した塾生もいました。

将来の夢はさまざま。
「プロ野球選手になりたい、そのためにもっと練習する!」
「太平洋を舞台に経済に貢献するシンドバッドのような商人になりたい!」
「お父さんよりも多い年収を稼げるコンサルタントになりたい!」
「外国で看護師をやりたい。そして医師にステップアップしたい!」

〈保護者の声〉

「販売活動では1人ひとりが役回りを理解してしっかり作業をしていたので感心しました」
「子どもたち自身が考えて行動する、貴重な時間になったと思います。ありがとうございました」

次のグループのふりかえりでは、お客さまがお店に立ち寄ってくれなくて苦戦したこと、商品の陳列や説明を頑張ったことにふれる塾生が多く見られました。

将来の夢は個性あふれるものが飛び出しました。
「パティシエになって、美味しいお菓子をつくりたい!」
「水族館の飼育員に挑戦したい!」
「広島でプロサッカー選手の夢を叶えたい!」
「宇宙飛行士になりたい!」

〈保護者の声〉

「毎回、起農みらい塾で学んだことをとても楽しそうに教えてくれて、本人にとって有意義な時間だったと思います」
「販売活動では、楽しさや大変さを感じたと思います。みなさんが発表した壮大な夢に向かって頑張ってください」

続いてのグループは、特にドリンク作りや試食用商品の準備が大変だったようです。
次になりたい職業を発表していきました。
「プロ野球選手になりたい。そのために練習を頑張る!」
「食品サンプルを作る仕事をしたい!」
「ペットショップの店員になりたい!」
欠席した塾生は動画で登場です。
「テーマパークのキャストになって、お客さんを楽しませたいです!」

〈保護者の声〉

「お友達と仲良くできるか不安で、親として心配でしたけど、先生のフォローがあって楽しく通うことができました」
「いろんな体験をさせてくれて感謝しています。みなさんの夢を聞いていると将来が楽しみですね」

最後のグループです。完売できなかったことに悔しさをにじませていました。販売する難しさを実感したふりかえりでした。
「科学者になって、地球の温暖化を止めたい!」
「ドローンをつくる技術者になりたい!」
「人に優しい車をつくりたい!」
「プロゴルファーになって活躍したい!」
「ダンサーになってみんなを楽しませたい!」
塾生の明るい未来を予感させる夢でした。

〈保護者の声〉

「自分の子ども時代にはなかったプログラムで羨ましいです」
「この先、起農みらい塾での学びがきっと活きてくると思います。頑張ってください」
「いつも楽しみに通っていました。長いようで短かったですね。みなさんに、ありがとうと伝えたいです」

起農みらい塾を旅立つ子どもたちにつづく、新たなステージ。

先生をはじめ、塾生と保護者、大学生スタッフみんなでの交流会が始まりました。飲み物を手にお菓子をいただきながら、会話が弾みます。過去の授業の様子がスライドショーで映し出され、懐かしい記憶がよみがえりました。

豊永先生のあいさつが始まりました。
「今年、我が子が産まれ、親になって初めての起農みらい塾でした。今までも子どもたちと全力で向き合っていたつもりでしたが、見方が変わりますね。子どもは愛おしいです。ここにいる塾生も保護者からの愛を受けて育ってきたのだろうと思います。世界に対する見方、自分に対する見方。見方という“メガネ”をたくさん集めてほしいです。学びを通して、農業や金融、ビジネスのたくさんのメガネを手に入れることができたと思います。これからさまざまな経験をして、たくさんの人と出会い、話をして自分の大切なメガネを増やしていってほしいと思います」

続いて大野先生のあいさつでした。
「ある塾生から手紙をいただきました。修了しても継続して学びたいという意欲的な内容が綴られていました。子どもたちに探求や起業などを伝える立場の私たち大人が、規定にとらわれて、小さなイノベーションさえ起こせないのでは格好悪いと感じました。みなさんはこの塾から旅立ちますが、保護者を含め修了した塾生のネットワーク、コミュニティは大事にしたいです。みんなが学び続けられるように、つながりをもてるように。そのために、次の4年目の起農みらい塾は、変化を起こしたいと思っています。修了おめでとう!」

名残惜しいですが…。最後は、JAグループ広島の斎藤さんの音頭で一本締め。
「みなさん、1年間ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。JAグループ広島は、未来ある子どもたちを支援するとともにいっしょに成長していきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします」
起農みらい塾 第3期生、無事ここに修了です。

ページトップ