日時:2023年10月7日(土)10:30~16:15
会場:イノーベーション・ハブ・ひろしまCamps
今回の授業は間近に迫った販売活動の準備、商品を売り切るために必要なツール作りがメインです。その前に、焼肉弁当の試作品の紹介がありました。教室のスクリーンに写真が映し出されると、子どもたちの歓声が上がりました。商品名の『ぶちうまい!広島和牛の“宝箱”』をイメージし、卵やミョウガ、ハスイモなど色とりどりの具材が散りばめられています。タレはお好みで加減できるよう別添えです。
大野先生は、ご飯を少し減らしてお肉を増量した方がいいと、調理スタッフからアドバイスを受けたことを報告。開けたときにフタの内側にお肉が付かないよう、見映えへの配慮です。食材のボリュームが変わると1つ問題が発生しました。原価が増えて、利益が減ります。完売しても目標金額の1人2,000円の収入にならず、売値の設定を変更する必要もあります。商品企画の授業のとき、みんなで決めた目標なので納得してもらった上で、最終的な販売価格を調整することになりました。
次に当日の仕事内容と役割分担についての説明がありました。
①購入者へのアンケート&取材係
②店内アナウンス、呼び込み係
③耕畜連携資源循環ブランド「3-R」商品のPR係
④販売係
これらすべてをローテーションで体験します。
チームごとに担当する制作物が振り分けられ、用意された画材を使って取り掛かりました。販売ブースに掲げる垂れ幕をはじめ、ポスターやチラシ、POP、メニュー表など。切ったり貼ったり、描いたり塗ったりと目の前の作業にみんな夢中です。遠くからでも見えるように大きな文字で書いた看板、自分の名前やハートマークをあしらったメガホン、店内放送用のアナウンス原稿など次々と出来上がっています。
PR動画のための台本を書いて何度も練習し、撮影に挑戦していたチームもいました。こちらは起農みらい塾の公式インスタグラムで、販売日の5日前からカウントダウン形式の告知でアップする予定です。
「メニュー表を三角形の筒(三角柱)のように折って、見やすく工夫した。自分がお店に行ったときにあったので真似して作った」
「動画の台本を作ってます。面白くしたいけど難しいです」
グループワークの写真を使ったPOPを作った塾生がいました。
「文字だけよりも見てもらえるし、お客さんに写真の説明をすれば、自分で商品を企画したことが伝わると思ったから」
作業の合間に、大学生スタッフにも話を聞きました。
「このチームでは垂れ幕とPOP、店内放送のアナウンス原稿を考えています。僕も手伝っていますが、みんな一生懸命で、意欲的に作業しているので助かっています。子どもたちを見ていると、積極的に発言して他の人の意見を取り入れて協調性もあって、違う学校に通っているのに、コミュニケーションをとっているのがすごいと感じます。今日は、販売活動に向けてツール作りを完璧に終わらせたいです。当日は僕が販売するならどうするかを考えて、子どもたちに伝えようと思っています。完売めざして、いろいろな仕事をスムーズに進めるために、僕ができることで頑張りたいです」
集中して作業したので時間が余り、豊永先生の提案でショップカードを作りました。さらに、まったく新しいオリジナルツールを作り始める子どもが続出。牛のお面やカチューシャ、被り物などユニークなモノが誕生しました。チームごとに作ったツールを発表、個性豊かな作品が完成しました。
「自分で作ってみると、お店をやっている大人は販売するためにいろんな工夫をしているんだなと思った。どうすればお客さんが見てくれて、買ってくれるのか、考えるのが難しかった」
「次回は楽しみにしていた販売だから、全部売れるのが一番いいけど、起農みらい塾で勉強したこと、商品の企画や準備のことをお客さんに知ってもらいたい」
次回、10月22日が販売活動の本番。子どもたちが生産・流通の現場で学び、自ら考え企画した商品を販売します。とれたて元気市 広島店に、ぜひ、お越しください。元気な子どもたちが、待っています!