授業レポート

若葉
若葉

起農みらい塾レポート No.01
2026年度 第5期生「入塾式」&「第1回授業」を行いました!

日時:2026年8月8日(土)10:30~15:30
会場:イノーベーション・ハブ・ひろしまCamps

2026年度 第1期生「入塾式」&「第1回授業」

22名の塾生を迎え、第5期入塾式が保護者の皆さまに見守られるなか始まりました。
はじめに、起農みらい塾を主催するJAグループ広島を代表して、JAバンク広島の斎藤氏があいさつを行いました。

「みなさんに会えることを楽しみにしていました。この塾では、農作業体験や商品企画体験、イベントでの商品販売体験に取り組んでもらいます。学校ではなかなかできない経験がたくさんあるので、楽しみにしていてくださいね」

続いて、保護者の皆さまへ向けて、塾の目的の説明と入塾への感謝の言葉が伝えられました。
「起農みらい塾の目的のひとつは、子どもたちが社会と関わる力や、自立する力を養うことです。自分で課題を見つけ、考え、解決していく力や、異なる学年の仲間とともに活動するなかで身につく、人・集団と関わる力を、この4ヶ月間で育んでほしいと考えています。子どもたちの成長を、ぜひ温かく見守ってください」

その後、起農みらい塾がさまざまな大人と関わりながら学ぶ場であることが紹介され、教室のスタッフの自己紹介が行われました。

塾生から「好きな動物が知りたい」と声が上がり、主催するJAバンク広島の皆さんをはじめ、授業運営を補佐する山口先生や、塾生をサポートする大学生たちが、それぞれ好きな動物も交えながら自己紹介をしました。

自己紹介の締めくくりは、ディレクター兼講師の大野先生です。
「好きな動物は人間です。人が好きで、みんなのことが大好きです。自分で会社を立ち上げ、20年ほど教育の仕事に携わっています。目標は年収1億円。この塾は、いつもの学校とは違います。ここでは自由に、レールから外れることを恐れず挑戦してください」

ゲームのなかで会話が弾む! 学校や学年が異なる塾生たちの初めての交流。

大野先生から、この塾で取り組む内容について説明がありました。
「ぶどうジャムで◯◯を作り、売る。それがゴールです。◯◯を自分たちで考え、形にしていく塾です」

塾生はグループ内で“◯◯”に入るアイデアを考えました。発表の時間になると、パフェやゼリー、パンケーキ、グミ、プリン、アイスクリーム、クレープなど、美味しそうな案が次々にあがりました。教室には、まるでホテルのデザートビュッフェを思わせるような、ワクワクするアイデアがあふれていました。

次に、塾生同士が互いを知り、親しくなるきっかけとして、大野先生はゲーム形式の『お名前ビンゴ大会』を企画しました。
ビンゴカードには16のマスがあり、それぞれに“絵が得意な人”や“1月生まれの人”などのお題が書かれています。子どもたちは条件に当てはまる塾生を見つけて名前を書き込みながら、積極的に声をかけ合っていました。列が縦、横、斜めのいずれか揃うごとにご褒美がもらえることもあり、みんな楽しみながら一生懸命取り組んでいました。自然と会話が生まれ、打ち解けた雰囲気のなかで午前が終了しました。

安心して学ぶために約束ごとを共有、学びに向けた心構えを整える大切な時間。

大野先生は、これから授業を進めるにあたり、塾生が安心して気持ちよく学べる環境をつくろうと、次のように呼びかけました。
「起農みらい塾について疑問に思っていることや質問があれば、ぜひ聞いてください。みんなで共有し、守っていきたいと思います」

これに対し、塾生からはさまざまな質問が出ました。
「タブレット端末は持ってきてもいいの?」という質問に対して、大野先生は回答しました。
「授業中に調べものをするなど、学びのために使うのはいいですが、ゲームをするのはダメです。休憩時間でしたら遊ぶのはOKです」

「おこづかいは、持ってきてもいいのですか」という質問がありました。
「お金の貸し借りはしてはいけません。なくさないよう、自分でしっかり管理してください」と説明しました。

このやり取りを通して、塾生たちは、起農みらい塾が学校の授業のように先生が一方的に教える場ではなく、自分たちで考え、行動しながら学ぶ場であることを理解していったようです。
大野先生は、塾の特徴をわかりやすくまとめて伝えました。
「起農みらい塾は、自分で考え行動し、食と農業を通して地域と自分の未来を学び合う場です」

続いて、スクリーンには“学び合いの3つのルール”が映し出され、塾生全員が声をそろえて読み上げました。
「人の話は否定せず、最後まで聞こう」
「自分と相手の意見が違うからこそ面白い」
「自分の意見が通らなくても、まずはやってみよう」

その後、起農みらい塾第5期生のスローガンを決めるため、グループごとの話し合いが行われました。塾では毎年、みんなで頑張る目標や思いを、短く覚えやすい言葉にした合言葉として塾生自身が考えることが恒例となっています。

塾生たちからは、このような案が出されました。
「未来のために、一生懸命学ぼう」
「チームワークをがんばろう」
「ぶどうのように一つになろう」
「みんなで話し合い、楽しみながら学ぼう」
「あきらめないこと、失敗は成功だ」

次回の授業で、4つのグループから出た案を一つにまとめ、第5期生のスローガンが決定する予定です。

身近なおこづかいを通して、お金の役割・価値を理解し、使い方を考える。

澁谷先生による『おかねのがっこう』の授業が始まりました。塾生は、学んだことをワークシートの“おかね新聞”に書き込みながら、理解を深めていきました。

最初のテーマは、お金の歴史です。先生からは、まだ世の中にお金がなかった頃、欲しいモノを手に入れるために物々交換をしていたこと、その後、お金の役割を果たすものとして、貝や塩、米、布などの物品貨幣が使われるようになったことが紹介されました。

“貝”という漢字がお金に関わる多くの漢字に使われていることにふれ、
「どのような字があるのかな?」と先生は問いかけました。
塾生は「買」「貸」「貯」「資」「財」など、次々に発表。
先生は、これから学校で新しい漢字を習ったときにも、今日の学びを思い出してほしいと伝えました。

物品を持ち歩く不便さから貨幣が生まれたことが説明され、708年に発行された「和同開珎」が紹介されました。さらに、最近の出来事として、新紙幣が発行された話になり、お札に描かれている人物についても学びました。

「昔のお札は今も使えるでしょうか」
先生からクイズが出題されました。
塾生たちの答えは半々に分かれましたが、正解は「使える」でした。

続けて先生から注意喚起がありました。
「古いお札は使えなくなるとウソを言ってお金をだまし取ろうとする詐欺もあります。お盆休みにおじいちゃんやおばあちゃんに会ったときに、気をつけるようにと伝えてくださいね」

お金の三つの役割についての学びもありました。先生は“モノと交換できる”、“モノの価値を比べられる”、“貯めておくことができる”というお金の働きを、日常生活の例を交えながらわかりやすく説明しました。
また、仕事をしてお金を得ることができるのは、誰かの役に立っているからで、お金には感謝の気持ちが込められていることも伝えられました。
「お家にあるお金は、お仕事をして得た大切なものです。よく考えて大事に使ってくださいね」

次は、おこづかいについての話でした。おこづかいとは、“買うもの”と“買わないもの”を自分で考えて決めて使うお金で、上手に使うための3つのポイントが示されました。
①何にいくら使うか目標を立てましょう。
②使うお金と貯めるお金を分けましょう。
③使い道をふりかえりましょう。

さらに、お金を上手に使うためには、買う前によく調べて、“欲しいもの”と“必要なもの”に分けて考えることが大切と教わりました。

先生は身近な例をあげてわかりやすく説明しました。
「夕食のカレーライスの材料を買いに行って、お菓子やジュースばかり先に買ってしまうと困ってしまうよね。お金を使う順番があります。まずは必要なものを優先し、そのあとでしっかり考えて欲しいものを選びましょう」

お金を貯めておくことの意味についても話がありました。急に必要なことが起きたときに備えるためや、高価なものを買うため、そして将来に備えるためにも、計画的にお金を残しておくことの大切さを学びました。

授業の最後は、『おこづかいゲーム』の時間でした。サイコロを振って駒を進めながら、止まったマスの内容によってお金を使ったり受け取ったりする、すごろく形式のゲームです。赤い収入マスではおこづかいを受け取り、青いマスでは必要なものを必ず買い、オレンジのマスでは欲しいものを買うかどうかを自分で判断します。商品と値段は引いたカードで決まり、お金の動きはおこづかい帳に記録していきました。

塾生は、先ほど教わったことをゲームの中で実際に体験しながら、お金の使い方について楽しく学んでいました。欲しいものをすぐに買うのではなく、本当に必要かどうかを考えることや、使ったあとのふりかえりの大切さを実感できる時間になったようです。

ゲームのあと、先生はお金の大切さについて改めて伝え、授業を締めくくりました。
「今回使ったのはゲーム用のお金でしたが、実際におこづかいをもらったときに今日の学びを思い出して、必要なモノと欲しいモノを区別しながら、自分で考えてお買い物をしてくださいね。そのあとはおこづかい帳に記録してふりかえりましょう」

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