授業レポート

若葉
若葉

起農みらい塾レポート No.00
2022年度 第1期生「入塾説明会」を開催しました!

2022年度 第1期生「入塾説明会」

日時:2022年6月12日(日)11:00~
会場:イノーベーション・ハブ・ひろしまCamps

2022年度 第1期生「入塾説明会」
2022年度 第1期生「入塾説明会」

事前に応募のあった「起農みらい塾」に関心のある、入塾の検討をされている10組の親子が参加されました。会場はイノーベーション・ハブ・ひろしまCamps、開放的で落ち着いたお洒落な空間でした。こちらは今後、屋内で行う授業の教室としても使われます。

「起農みらい塾」がめざすのは、子どもたちの生きるチカラの成長。

2022年度 第1期生「入塾説明会」

最初に、主催のJAグループ広島を代表して、JAバンク広島の鈴木雄太氏の開会の挨拶です。
子どもたちが社会に目を向け課題に対して自らが解決していく自主性、異なる学年での学びを通して他人と集団で関わる力を磨き、生きるチカラの成長を促す、起農みらい塾のめざす方向性の話から始まりました。親御さんは特に真剣な面持ちで聞き入っていました。
さらに、鈴木氏は塾で学べる3つのポイントを挙げました。一つ目は生産現場に行き、農作業を体験することで地域の産業を肌で感じてほしいこと。次に、お店でお客様に食材を販売する体験を通して、働いてお金を得ることの喜びや楽しさを感じてほしいこと。最後に、大人になれば必ず必要になるお金のこと。世の中のお金の流れ、モノやサービスの価値など普段学校では学べないことがあるので楽しみにしてほしいと、入塾の期待を込めつつ説明を終えました。

2022年度 第1期生「入塾説明会」

続いてスタッフ紹介です。ディレクター兼講師の大野圭司氏をはじめ、運営補佐の豊永大将氏、さらに子どもたちの学びをサポートする大学生スタッフ3名。子どもたちのお兄さんお姉さん的な存在です。それぞれの挨拶があり、参加したみなさんも初顔合わせで興味津々な様子でした。

農業をベースにビジネスや起業を学べる、子どもたちを対象にした画期的な塾。

2022年度 第1期生「入塾説明会」

そして、待ってましたとばかりに、大野氏から塾の説明です。
開口一番、「ビジネスに、とても重要なことがあります。それは直感です。みなさん、直感を信じてください」と。
続いて「私の家はどこでしょう?」、「私の仕事はなんでしょう?」とクイズ形式でのユニークな自己紹介がはじまりました。遊びの要素を取り入れながらビジネスに大切な直感を引き出し、理解させる、この段階ですでに「起農みらい塾」ならではの特徴にふれた気がしました。
大野氏は農業をベースにビジネスや起業を学べる画期的な塾であること、異なる学年で学び合う貴重な経験となることをメリットとして挙げていました。また、将来、AI(人工知能)が発達しても自分で考え、実行する力を身につけることの大切さを例に出し、その力を養うきっかけになる塾だと力説。大野氏の軽快なトークと熱い教育姿勢の魅力にみなさんが徐々に引き込まれていくのが印象的でした。

最前線で頑張るカッコいい大人たちに会える、そんな貴重な経験もできる。

2022年度 第1期生「入塾説明会」

カリキュラムの具体的な中身については、豊永氏が説明しました。約5ヶ月間に渡り、探究サイクルを基本に現場と教室の全10回の授業構成。カリキュラムを練るため事前に下見に行った話を交え、最前線で頑張っているカッコいい大人たちにたくさんふれあえる、最先端のスマート農業の現場を学べるいい機会になると話し、参加したみなさんの期待値も上がっているようでした。
対象学年の小学校4年~6年生の20名ほどのチームで、周りの人との話し合いや、意見交換が大事なので、さらに5つのグループに分け、学生スタッフがサポートする体制で授業を進行するとのことでした。

未来につながる、広がる、みんなの個性が飛び交ったサークルトーク。

2022年度 第1期生「入塾説明会」

ここで一旦休憩を挟み、イスのレイアウトを円形状に並べ替え。再開後はサークルトークの時間に。スタッフを含め参加者全員がお互いの顔を意識することになるので、子どもたちはやや緊張気味。ここからは、①話したいことを自由に話す②人の話は否定しない③人の話は最後まで聞く、この3つのルールを守り自由に発言していくようです。

「お金持ちになってみたい人」、「どれくらいのお金持ちに?」などの質問に対してさまざまな声が上がり、大野氏が「農業、日本の課題を解決できる人になれば、きっとなれる」とアドバイスしました。

「世界一のお金持ちは誰?」、「日本一のお金持ちは?」、「大野氏の年収はどのくらい?」などユニークな内容のクイズとともに、日本の世帯数に占める高額所得世帯の割合データを見せながら、子どもたちの未来に向けた実りのある話でした。
サークルトークも終盤にさしかかり、参加者全員が起農みらい塾に対して期待すること、楽しみにしていることを順番に発表しました。子どもたちからは「遠くに行けるのがうれしい」、「モノを作って売ることに興味がある」、「工夫しながら、アイデアを出したりするのが楽しそう」など率直で好奇心にあふれた声が次々と飛び出していました。
親御さんは「食農教育と金融教育の二つ同時に学べるのがとても貴重な体験になると思った」、「子どもには何でも、新しいものにチャレンジしてほしいと願っていて、家庭で教えることが難しい金融教育を体験できることが魅力」とも。「家庭や学校では関われない人、知らない人との交流で、親が見ていないところで、自主的にどこまでできるのか楽しみ」など、我が子の将来の糧となる学びを求めていることが感じられました。

起農みらい塾には教科書はない。でも、学びのための場所がある、人もいる。

2022年度 第1期生「入塾説明会」

説明会もそろそろ終了というタイミングで、大野氏は質問を投げかけました。
「学校にあるものが、ここにはない。何だかわかりますか?」。
「教科書がないんです。みんなで答えを考え、作っていきましょう」。
「起農みらい塾には場所がある、人もいる」。「普通の学校ではできないことを、ここでは学べます。ぜひ、みなさんでいっしょに頑張りましょう」と子どものように目を輝かせながら説明会を締めくくりました。

説明会終了後、早速、入塾の申し込みをされた方も多くいたようです。参加したみなさんの満足した様子と出口まで見送るスタッフの表情に「起農みらい塾」のこれからに期待がふくらみ、7月から始まる授業をしっかりと追っていきたいと思いました。

2022年度 第1期生「入塾説明会」

※会場での入塾説明会後、13:00よりオンライン形式でも開催しました。

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