チャレンジ!プロジェクト① 「担い手コンサルティング」業務
農業者の安定・成長のためのソリューション提案!
JA広島信連は農業者の安定・成長(所得アップ)のため、地域のJAとともに現状の経営課題を可視化し、融資だけでなくJAグループの総合事業の強みを生かした解決策を個別提案しています。
事例 2023年7月~2024年1月実施
個人農家A氏、B氏(広島県呉市でにんにくを生産)
耕作放棄地を減らし、地域の農地を守りたいと6年前に就農したA氏は、県内産にんにくの少なさに着目し、昨年会社員を早期退職したB氏と共同でにんにく栽培に取り組んでいます。
にんにくの産地化を目指し、近年は規模拡大を進め、JAからの融資によりにんにくの乾燥機、大型冷蔵庫などの設備投資を行い、年間を通じた出荷体制を整えていたものの、販路が十分に確保されていない状況にありました。そこで、JAバンク広島の担い手コンサルティングを活用いただき、経営分析~販売戦略の立案・販路紹介といったかたちで伴走支援いたしました。
まずコンサルティングのなかで取り組んだことが、A氏、B氏の経営の強みを活かしたプライシングです。一定規模で豊富なサイズを年間出荷できるにんにく生産者は国内でも少なく、競合優位性の高い状況にありましたが、生産に注力するあまり、その価値が十分にプライシングされておらず、薄利多売の経営状況に陥っていました。経営分析を通して競争力と利益の最大化を意識したプライシングを行い、JA全農ひろしまの販売力を活かして、量販店など新たな販売先とのマッチングが実現できました。
また、広島県が展開する県産農林水産物等のブランド化事業「広島県産応援登録制度」の申請支援も行い、複数のバイヤーとの商談も成立しました。
A氏、B氏からは、「自身の経営の強みと弱みを客観的に把握でき、コンサルティングを通して収益の最大化を実現できた」との評価をいただきました。